Q 将来の公的年金だけでは少し不安があるので、個人年金に加入しようと思うの
ですが、いろいろな種類があってよくわかりません。教えてもらえますか?
A 個人年金は生命・損害保険会社、郵便局、農協、全労災などなどいろいろな
ところで取り扱っています。
将来年金を受け取るときに、いくつかの方法があり、それによって保険料が
変わってきます。
年金の原資(年金を将来もらうためのもとになるお金)は、年金をもらうまでの
間に積み立てたり、一時金で支払う方法もあります。
(1)有期年金・・・たとえば65歳から年金を受け取りとします。
ところが残念なことに67歳で死亡。こんな場合、実際に年金がもらえるのは
2年間となります。これでは積み立てた年金原資を回収することができません
ので、普通は保証期間をつけておきます。もし、保証期間が10年であれば、
残りの8年分は(基本的に)相続人に支払われます。
(2)確定年金・・・名前のとおり、あらかじめもらう期間を決めておきます。
10年とか、15年とか設定することができます。年金をもらっている期間に
死亡した場合は残された年金は、(基本的に)相続人に支払われます。
(3)終身年金・・・これはなくなるまで、一生もらい続けられる年金です。
公的年金の上乗せになりますね。生きている限りもらえるので、
高齢になって勤労収入が減っても安心できます。
ところがもちろん保険料もかなり高いです。終身年金を65歳から毎年60万円
(5万円)もらえるという契約の場合で試算してみました。30歳男性が、
65歳までの35年間払い込むとして、月の保険料は23,040円。35年での総額は
23040円×35年(420月)=9,676,800円になります。
もらえる60万円で割ってみると、16.128年です。
65歳に16.128年と足すと、81.128才。つまり82歳以上まで生きていれば
元が取れますね。
男性の平均寿命は・・・・。
いろいろ計算してみると、設計した人の思惑が見えてきそうですね。
自営業者の方は国民年金基金という、国民年金の上乗せの年金もありますので、
それを利用したほうが、個人年金に加入するより、かなり有利です。
年金って、本当にむずかしいですね・・・。
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