Q 先月父親が入院をしました。20日ほど入院をしたのですが、入院の費用で
28万円がかかりました。保険からお金が戻ってくるという話を聞いたことがあるの
ですが、どうすれば戻ってくるのでしょうか?
A 長い入院生活大変でしたね。無事に退院されてよかったですね。
さて、質問の「保険から戻ってくるお金 」の正式な名前を「高額療養費」といいます。
1ヶ月の(主に)入院の自己負担を減らしてくれる制度です。
収入によって3つに分かれるのと、70歳以上、未満でも制度が若干異なるのですが、
たぶん一番多いであろう、70歳未満、年収約900万円以下の「一般」で説明します。
72,300円+(医療費−241,000)×1%
これを超えた分は健康保険から払い戻しを受けられます。
ただし、入院費用の中の、食費、差額ベット代は含まれないので、引いてください。
それから保険が適用にならない治療も除きます。
それらを除いた自己負担額の金額が例えば150,000円だった場合は、
3割負担とすると医療費が150,000÷30%で500,000円の
はずです。
(※医療費が500,000円になるところにご注意ください。)
よって、自己負担額から控除する金額は
72,300+(500,000−241,000)×1%=74,890円に
なりますので、実際に戻ってくる金額は、
150,000−74,890=75,110円になります。
もし会社の健康保険であれば勤め先に手続きの方法を確認してください。
国民健康保険の方はお住まいの地域の市区町村役場にご相談ください。
普通の病気や、ケガであれば保険が使える治療が多いと思いますので、
必要以上に費用の心配をしないでくださいね。