Q 結婚して19年になりますが、20年になると、夫から2000万円の贈与を
受けてもいいよという話を聞いたことがあります。どんな制度でしょうか?
A 正確にいうと2000万円+基礎控除110万円なので、2110万円になります。
ところがこれは住宅に関してのみ使える特例です。
普通、夫婦であれ、2000万円以上の贈与を受けたら50%近い贈与税がかかるの
ですが、20年以上の婚姻期間があること。住宅に関してなどが条件です。
「じゃあ、20年たったら新しい家を買ってもらって別居したほうがいいの?」
いえいえ、そうではありません。本来は夫の相続財産を減らすための節税の目的で
利用します。夫の資産の2000万円以上が妻に移せるのでその分相続財産が
減りますよね。
普通は夫名義の自宅を妻の持分としての2110万円分を登記することが多いようです。
また自宅を売却した場合3000万円まで譲渡益が出ても課税がされないという
制度もあり、妻も名義も入っていると、上手くいけばそれぞれ3000万円ずつ
合計6000万円まで譲渡益が出ても課税されませんでした。
今はその心配はほとんどありませんが
(値上がりどころか、値下がりですものね・・・・・)。
注意は登記の費用がかかりますので、相続税がかかる心配のない方は余計な
費用がかかってしまいます。利用するときにはそのあたりも考えてみてくださいね。
でも妻としては自分の名義であるということはうれしいですよね。
「10年目のダイヤより、20年目の不動産」ということでしょか。